4月22日

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今日はむさびの先輩にあたる坂田さんがやってるリノベーション専門の設計事務所、夏水組の事務所の前に家を置かせてもらう。で、僕は坂田さん夫婦の引っ越し先のマンションに一泊。今日も家と別々のところで寝た。
「一晩置いていいよ」と言ってくれたところに家を置けた時の開放感は、毎度すごいものがある。重い重い荷物から解き放たれた感覚。

移動を始めて、まだ二週間とすこししか経ってないけど、バイト生活時代に日記をつけておいて本当によかったと思う。読み返すと、いろんなことを思い出して、自分がいまやりはじめた事が間違ってないのだという元気をもらえる。
農業をしている人は、自分が土地に根ざして、土地に縛られながら生きているということを実感しやすいけれど、農業をしてない人も、自分が仕事や、貯蓄(お金やモノや他者との信頼関係もろもろの貯蓄)によって、土地に縛られながら生活を営む。それを否定なんかできないし、それは人間が争わずに社会を発展させるために生み出したすごい方法で、その中でパートナーを見つけたり子供を育てたりして、幸せを感じながら生きていくのが人生なのだろう。
だけれど、毎日同じところに仕事をしに行って、仕事を続けてると、まわりの人達からの信頼度があがっていって、給料も上がっていって、家に帰ったら仕事先であった嫌なことを忘れるためにビールを飲んで、でもその家の家賃はバイトの給料で払っている。あの生活が、あの閉じた生活が。ひとつのバージョンでしかない可能性を提出するための展覧会のために。他の生のありかたを考えるために。

Posted by satoshimurakami