5月23日

林たちの家を出る。林は朝早く家を出て行った。今日明日と東京に帰るらしい。4日間もいるとさすがに名残惜しい。ここで自分の根が生え始めているのがわかる。あんまり長く居ると、別れがつらくなるな。根を引き抜くのが痛くなる。林はすごい。日記を書こうとして今日なにがあったかをふり返るときに、林のことを見過ごしてしまうくらい、違和感無く今まで一緒に生活していた。あまりに自然にいろんなことに気を回すので、こちらはそれに気がつかない。こんなことできる人がいるのか。毎晩飲みながら話をした。話したりスケッチブックを見せてもらったりして、根っからの絵描きだなと思った。日々の思考とか講演をきいたときのメモとかみせてもらうと、絵と言葉の区別がまるで無いかのように自由に描かれていて、彼女の思考の中ではそれらがとけあってるようだった。

今日は水戸芸で出会って、翌日野菜ジュースを届けてくれた菊地さんの家に行く。東連地町というところで、林たちの家から歩いて20分くらい。すごく近い。

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菊地さんはここで建築設計と大工をやっている。父親の仕事を継ぐかたちみたい。

お昼ご飯にと、水戸のおいしいお店を予約してくれていたみたいで、着いてすぐに車で水戸まで行った。

菊地さんはまだ20代で、お店にいく服装も車もお洒落でサングラスも似合ってた。でも家と事務所にしているところは360度田んぼと畑に囲まれているようなところだ。仕事は忙しいらしい。生まれたところで咲いている花みたいだ。かっこいい。

水戸のカフェで、みなみさんという人と合流して一緒にごはんをたべた。菊地さんとみなみは水戸芸術館の「高校生ウィーク」というコミュニティで知り合ったらしい。話をきいてると、年齢層も様々な人が集まって町を探検したりなんか作ったりカフェの店員をやったりしているみたいでとっても楽しそうだった。この前の下市交流会といい、水戸はこんな自由なコミュニティがたくさんあるのかな。

 

Posted by satoshimurakami