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吉浜は人口が増えなかったせいもあり、海の近くには家がなかったため、津波で巻き込まれた家はなかったらしい。海抜が低いところには家が一軒もない。ほとんど田畑になっている。田んぼは当然被害を受けたらしく、まだ赤茶色の土をしたつくったばかりのようだったけど、もうしっかり田植えされていた。家が流されたりしてないか復旧が早いんだろうな。昔からある家はやっぱりどれも海から離れたところに建っている。ただ今回の津波で一人だけ犠牲になったという。昭和の津波の時に、流されたまちのみんなの舟を津波が来るなか泳いで回収してきた伝説の人がいて、そのひとが今回の地震で海の近くの小屋を見に行ったときに津波にやられてしまったそう。

今日ここを出発する予定だったけれど「明日までいたらウニが食えるぞ」って言われてもう1日いることに。朝家族でウニをとってくるという。贅沢だなあ。家族でとるのは気楽だけど、専業で漁業をやってる人は生活がかかってるからウニをとるときとかも何秒で何個取るみたいな意識でとるという。そりゃそうなるな。〜秒でこのペースなら〜万円、みたいな感じなんだろう。パチプロみたいだ。もうひとつ面白い話をきいた。三毛猫は遺伝子の関係でほとんどメスしかいないのだけど、ごくごく稀にオスがいる。そして三毛猫のオスは大漁を呼ぶという伝えがあって。人によっては200万円くらい出してでも買いたがるらしい。

舟の上で暮らすことに少し憧れる。舟は海の上を浮かんでいて住宅みたいに基礎で固定されてない。そして僕の曾曾おじいちゃんは淡路島で船大工だった。船大工と聞いてなんとなくピンとくるものがある。今の自分と無関係とは思えない。

Posted by satoshimurakami