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昨日より少し気温は下がったけれど、まだまだ暖かい日。雲もあるけどだいたい晴れている。日差しにいると春のような気持ちになる。
午前中は奈良県立図書館に行って、志村ふくみさんのエッセイと「移動する聖地」展のカタログを読んだ。休日ってこともあって人がたくさんいた。それぞれが思い思いに過ごせる、とっても良い図書 館。貸し出しのパソコン席には若い人から年配の人までたくさんいて、何かの論文を読んでる人や、 スポーツニュースを見てる人や、為替か株の棒グラフを睨んでる人もいれば、麻雀をやってる人もい た。
今日は大和郡山市まで家を動かした。昨日一緒にご飯を食べた人がマンションに住んでいて、そこの 玄関の前に家を置かせてもらった。玄関の前を敷地にするの初めてだ。マンションの最初の入り口の ドアが開く鍵(部屋の鍵とは別)を貸してくれた。鍵を使ってマンションのドアをあけて自分の家に 帰ってくるのは、なんか奇妙な感じだ。このマンションはロビーのところに何故か共用のトイレと洗 面台があって不自由しない。
夜、東北の仮設住宅に住んでる人から電話がきた。旦那さんを亡くしたばかりの人。突然だったらし い。今は仮設に一人で住んでるはずだ。
「そうそうそう。突然だった。びっくりした。でもね、色んな人が集まってくれて、あったかいお葬式だった。」
って、いつもの調子で話してくれた。
「来年は、仮設を出て公営住宅のほうに引っ越してるから、遊びにきてな。部屋が余ってるから。」
「また来年そのへん通りますよ。行きますから元気にしててくださいよ」
「元気元気。ありがとう。」
と言って電話をきった。そこを通る事が仕事だと思った。「近くを通りかかったんで」と言って、そこを訪ねるのが僕の仕事だ。