03301023

京成線に乗ったら、行商のおばちゃんが一般の客と混ざって何人か乗っていた。行商のおばちゃんは、専用車に乗るイメージがあるので、不思議に思って調べたら、京成電鉄の行商専用車は去年廃止されていた。利用者が減ったかららしい。
関東大震災による物資不足や不況よる家計圧迫など、それぞれに色々理由はあったんだろうけど、千葉でとれた新鮮な野菜を、その収穫者が直接都心に売りに行くっていう戦前からの素敵なムーブメントだった。
野菜などが入ったたくさんの荷物を車輪のついた道具等を一切使わずに、全てその身に抱えて徒歩で移動し、一般の電車に乗る。生産と流通と販売をすべて一人でやっているたくましい人たち。農家のおばちゃんが自分の野菜をトラックに積んで、都心のスーパーに搬入して、そのスーパーのレジもやるようなもの。かなりロックンロールだと思う。

Posted by satoshimurakami