2015/6/8
今日は流山から取手まで歩いて、茨城県取手市にある芸大生の友達が住んでいるシェアハウスの敷地を借りた。
ここは東京芸大の取手キャンパスに通う学生4人のシェアハウスで、3年前にここを借りて、それからずっとメンバーも変わらず一緒に暮らしている。「エビハウス」と名付けられている。
住人はそれぞれ、明後日学校に提出しなければいけない卒業制作のプロポーザルを書いていたり、韓国料理屋のバイトを辞めて新しくはじめたマンションの植栽を整えるバイトに行ったりしている。花壇に生えた雑草を抜いたりするらしい。
エビハウスにはサンルームもある。
「晴れた日には、『乾燥機かよ』っていうくらい早く乾きます」
と言ってた。
「ちょっと手伝って欲しいことがあるんですけど」
と言われて、半年分くらいたまった瓶を住人二人と一緒に捨てに行った。買い物カゴに溢れるくらいの量を手分けして持って出た。
エビハウスの前には狭くて急な石の階段があって、おまけに暗い。二人の住人はいつものことのように懐中電灯を持っている。僕はその明かりを頼りに歩いた。
ゴミ捨て場に着いてみると三つの箱があった。箱には他の瓶はあまり入ってない。大量の瓶を、透明と黒と緑それぞれの色に分けて捨てた。一本だけ青い瓶があった。
「これは緑だ」
と言ってそれは緑の箱に捨てた。
二人の住人は、溜まっていた瓶がなくなって嬉しそうにしていた。