村上の家(宮城県柴田郡柴田町船岡西)
名取駅から船岡駅への電車内。おそらく仙台からの仕事帰りの人や学校帰りの人がたくさん乗ってる。みんな疲れた顔をしてる。船岡駅では僕と同じようにたくさんの人が降りた。
柴田町というところは初めて来る。敷地を借りる交渉で、1軒目の神社は
「境内の見晴らしが良すぎてどこに置いても目立ってしまう。ここは住宅地だから怖がらせちゃうんじゃないか」
ということで断られた。2軒目のお寺は草むしりしてるおばあちゃんがいて
「そうやってまわってんのか。昔はそういう人たくさんいたけど最近は全然来ないな。ウチはいま責任者が出かけてるから私じゃ何とも言えない」
と言われた。3軒目のお寺「大光寺」で
「お墓に囲まれた山の中みたいな駐車場でもいいですか」
と言われてOKがでた。
片側には大光寺の大きな墓地、もう片側にはさっき断られたお寺の墓地がそびえてる。たくさんのお墓に見下ろされたようなところが敷地。夜は真っ暗。お墓のそばで寝るのは慣れてるけど、こんな数のお墓に囲まれたのは初めて。おまけに住職さんに
「動物とか出るかもしれないけど自分でなんとかしてください」
と言われたので別の怖さもある。
ただ夜は人はまず入ってこないので寝るには快適。朝になるのと近所の墓参りの人が近くを通りかかったりする。
寝室の隣にはブランコがある小さな公園がある。最初に来た時は、そこで父親と小さな子供が遊んでいた。
お墓参りの客用の水道が徒歩数十秒のところにあるので洗面台になる。便利。
トイレは徒歩5、6分のセブンイレブンのものが使える。
お風呂場や書斎になるようなスペースがこの柴田町にはない。船岡という駅まで歩いて、そこから20分くらい電車に乗って名取駅まで行って、そこから20分くらい歩くと「極楽湯」というスーパー銭湯やスーパーやファミレスが立ち並ぶエリアに行ける。極楽湯は8時から深夜3時まで。560円。
ご飯を食べたり、絵を描いたりお風呂に入ったりして、この名取のエリアで長い時間を過ごした。そして夜は遅くに柴田町に電車で帰るような形になった。柴田町には寝るために帰るベッドタウンのような感覚。