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熊本市の現代美術館の裏の地下にある「珈琲人」という喫茶店のカウンター席にでパソコンを開いてる。店主がめちゃ良い感じのおじさん。昔からある喫茶店ぽい。僕が入った時はカウンターに常連客っぽい人が座っていて、その人が帰ったらすぐまた同じ席に男性の常連客っぽい人が座った。テーブル席がよかったのだけど店内が混んでいてカウンターしか入れず。今日は日曜日で街に人も多い。アーケード商店街には「シャボン玉に入ろう」というブースとかダンスをするステージみたいなのが組まれてて、ビデオを回してるお父さんやお母さんがたくさんいたりする。今日はとても涼しくて過ごしやすい。
熊本は初めて来た。市街地は時々屋根が崩れてたり壁のタイルが剥がれてたり、古い家は大きく傾いてて立ち入り禁止と書かれてたりする。建物の壁に青や赤の紙が貼られていて紙には建物の状態によって「危険」とか「注意」と書かれている。全体的には街並みは保たれてて、日本は地震に強い国だなあというのが率直な感想。でももっと東の方にいくと酷く傷んだ地域がある。
一昨日のお昼頃幼稚園の駐車場を出発して10キロくらい歩いたけどなんだか体が疲れてるのを感じて八幡の駅近くにある図書館の駐輪場に家を置いて、図書館のロビーに一人がけのソファがたくさん並んでてそこではリラックスした老人方がうとうとしてたので僕もそこに仲間入りして休憩することにした。気がついたら30分くらい寝ていて、もうここから家を動かすのもしんどく感じた。ダメもとで頼んでみようと思って、図書館の司書さんに家をここに一晩置かせてもらえないかと聞いてみた。そこで寝るのは無理だろうから僕はどこか近くのネットカフェとかで寝ればいい。
司書さんが事務所みたいなところに連れて行ってくれて館長に会わせてくれた。館長を見た瞬間「ここはいけるかもしれない」と思った。館長に「事情をお聞かせ願えますか」と聞かれたのでいろいろと事情を説明したら割とすんなりOKしてくれ、建物の裏の一般の人は来ないところに家を置かせてもらった。それから50分くらい歩いたところにあるネットカフェに行って寝た。
翌日朝9時ごろ図書館に家を取りに行って近くの公園に置いて100円ショップで買ったドライバーで家を解体して紐で縛り(解体して縛るのに1時間以上かかった)八幡駅から久留米行きの電車に家を乗せて出発。筑後草野という駅まで言った。電車を降りて家を再び組み立ててそこから15分くらい歩いたところにあるアーティストの牛嶋均さんの家へ。牛嶋さんは来年スウェーデンで参加するOpenArtで一緒になるアーティスト。鉄工所を経営してて公園の遊具などを作りながら制作活動をしている。受注した仕事としてやるのと同じラインで作品もつくるらしい。牛嶋さんのところに着いてしばらくしたら豪雨が降り出した。
豪雨の中、グラインダの回転音と溶接の音と、時々鉄と鉄がぶつかる音。
夜に焼き鳥屋に連れて行ってもらい(久留米は人口に対する焼き鳥屋の比率が日本で一番多い焼き鳥激戦区らしい)、帰ってからも夜中までいろいろと話した。とても良い時間。その日は牛嶋さんの家に泊まらせてもらった。
出張の用事がいろいろできたので家をどこかに預けたかったのだけど、ありがたいことに牛嶋さんのとこで預かってもらえることに。朝には牛嶋さん家族と家と別れて、電車で熊本まできた。目当ては下関で毎日新聞の記者に教えてもらったオレンジというカフェに行くのと、上町郵便局の近くで展示されてる自分の作品を見るのと、熊本地震の跡を見るのと、人に会うのと。オレンジというカフェは今改装中らしく入れなかった。
とにかく街に人が多い。人口や駅の規模の割に街にいる人が多いと感じる。みんな外に出て話したり飲んだりするのが好きらしい。