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今日は寒い。東京・松本では雪が降ったらしい。ここ久留米も空気が冷たい。外で絵を描いてるのがしんどい。手袋をリュックに入れておけばよかった。朝は、曇っているのに日が差していて、牛嶋さんの家からは久留米の盆地が結構遠くまで見渡せるのでとても綺麗だった。寒いので空気も澄んでいる。牛嶋さんの家の中には町会の放送が流れてくるスピーカーがついていてそれが毎朝7時に放送があって、それで一回起こされる。お昼の12時半くらいには「広告放送」といって女性のおばちゃんが「今流行っています。オリーブオイルを贈り物にどうですか」という放送や「寒くなってきました、風邪などひきませんように。値引きしてお待ちしております(寝具屋さんの広告)」という放送なんかをやってる。
昨日熊本に向けて移動する予定だったけど、牛嶋さんの奥さんのオーギさんの制作現場(今週末「まちなかアート」みたいな展示に参加するために久留米の廃ビルの2階で制作していた)に立ち寄って、現場での制作が2日間しかできないということで僕も何か手伝いたいと思ったのですこし手伝わせてもらい、そのままもう一泊させてもらうことになった。この「まちなかアート」という企画は週末の二日間だけの企画なんだけど、やたらたくさんの作家が参加していて、たくさん会場がある。こんなに会場を設定しちゃって管理は大丈夫なんかと心配になる。それにしてもこうやってドメスティックに人知れず行なわれているまちなかアート企画は全国にどのくらいあるんだろう。
夜は牛嶋一家に「一味」という久留米ラーメンの店に連れて行ってもらった。久留米ラーメンは細麺で豚骨で、博多に似てる。博多ラーメンの起源は久留米ラーメンらしい。
久留米から15キロくらい南下したところの筑後という町の、筑後船小屋という素敵な名前の駅の目の前に芸文館という建物があって、そこが結構アーティストが展示をしていたりレジデンスのプログラムがあってアジアのアーティストが滞在していたりするらしい。そこなら敷地を借りられるということなので、そこに行くことになった。もうすぐその芸文館の人が別用でこの牛嶋さんの家に来るので、彼らのトラックに僕の家が載せられるスペースがあれば載せて行ってもらうことになった。もし乗らなければ、牛嶋さんに久留米の市街地まで家ごと乗せてもらって、そこから筑後にある芸文館まで歩く流れになる。どちらにしても今日は天気が良いので気持ちが良い。
福岡はアジア美術館があり、実際に朝鮮半島と距離が近いのもあるんだろうけど、他のアジア諸国との距離が感覚的に近いので、アジア(日本以外のアジア)のアーティストにはよく知られているみたいだし、こっちの基準も東京とか日本というよりもアジアにある感じ。