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ポツダムのホステルのキッチンで窓から外を見てたら「良い天気か?」と聞かれたので「良い天気だ」と言ったら「天国が微笑んでいるHeaven is smiling」と言った。初老の男性。
いまはSバーンという電車にのって、ポツダム駅からアレクサンダープラッツ駅に向かっている。電車は結構な森の中を走っている。ベルリンという年のど真ん中から電車で20分でこんな森が広がっているところがあるのが、まずびっくり。東京はそこまでも建物が続いている。規模としてはやっぱり圧倒的だ。圧倒的に集中しすぎだ。昨日湯浅さんが話していたけど、ドイツは国会はベルリンにあるけど、ベルリンは産業の中心地ではないらしい。ミュンヘンとか、ケルンとか、国内の色々なところに役割が分散していて、しかもどの都市も「ドイツの他の都市がダメになっても、うちは大丈夫」と思っていて自立心が強いらしい。日本は東京が潰れたもうダメでしょ。と言っていた。彼女はいまこっちの大学で、よくわからないが建築で持続可能なものを志向する勉強をしているらしく、修士課程を取得中。日本人の留学生は全然いないと言っていた。韓国人の留学生はたくさんいる。中国からも。日本人も何人かいるが、日本人同士でつるむのをなぜか嫌がる傾向があるらしい。中国や韓国からの留学生は、お互いにめちゃくちゃ助け合っていると言っていた。日本人は、あんな小さな国でも、あの囲いの中でしか生きられない民族なんだから、あそこでしか住めないのに、なんで原発を動かそうとするのかわからない。と。なんの反論もできない。
このSバーンに乗るまでの過程を思い返して書いてみる。なんだかんだ、ゆっくりパソコンを開く時間が取れなかった。18時間のバス移動は疲れすぎた。ストックホルムから18時間かけて、途中に1時間程度のフェリーも挟んで、ベルリンのセントラルバスステーションというところに、昨日朝8時についた。湯浅さんと10時にベルリン中央駅に待ち合わせをしていた。僕はてっきり、バスステーションに両替できる店があると思い、日本円をユーロに両替せずに来た。これが大間違いだった。バスから降りてまずはトイレにいこうと思ったらトイレの利用に0.5ユーロ必要だった。ユーロは1セントも持ってない。じゃあ両替だと思い、バスステーションのインフォメーションセンターで両替店はどこかと聞いたら「ここにはない。キャッシュポイントを使え」と言われた。衝撃を受けつつキャッシュポイントって何だと考えたらおそらくキャッシングの機械のことで、試しに僕のクレジットカードを入れてみたら「このカードにその機能がありません」と表示された。これはまずいかもしれないと思いはじめた。トイレに行きたいのがそのまずさに拍車をかけた。とりあえずベルリン中央駅までいければなんとかなると思い、 Uバーンという地下鉄に乗ろうとして、券売機できっぷを買おうとクレジットカードをいれたら、僕のカードはICチップがないタイプのカードで、使えなかった。いよいよ身動きが取れなくなった。旅行をなめていた。緊急事態っぽいので、無料で使えるWi-Fiスポットを頑張って探しだし、湯浅さんに「ユーロがなくて身動きがとれない」とメールをした。そしたら30分後くらいに、湯浅さんがバスステーションまで来てくれた。実に6年ぶりの再会。お金を借りて地下鉄に乗り、ベルリン芸大がある駅まで行き、そこで日本円からユーロに両替することができた。
ベルリン芸大の学食で一緒にご飯を食べ、先述したような話をし、掃除道具を買うならどこがいいかという相談をした。ベルリン芸大の学食は、公道沿いに普通にレストランみたいに建っている。
と、こんなん書いてたら突然電車内で吹奏楽が。4,5人の演奏隊がなんかきいたことのある曲を歌いながら演奏している。自由だ。湯浅さんも言ってたけど、なんか、振る舞いが自由だ。みんなの。街をあるいてると、よく合唱が聞こえてくるし、こうやって演奏も始まるし、電車に自転車が普通に乗れるし、平日なのか休日なのか町を見ても全然わからないし。ビールは安いし。
掃除道具は、ホームセンターがいいと言われたので、ホームセンターがいくつかまとまっているという駅を教えてもらい、そこでおりていくつか買った。安い。100円ショップみたいな値段だ。
買い物をして、ホステルを予約してあるポツダム駅まで来て、近くのスーパーでご飯をすこし買いためて、昨日は早い時間に寝た。