09190041
「サブジェクト」から「プロジェクト」への、物が線から点になった話。点になり、他と絶えず関係し続けるものになり、自我とか心とか精神とかそういうものは存在しない。あるのは「運動」「機能」「設計図」だけだという話は、お金そのものに価値を見出すことへの違和感と同じ。わかりやすくいうと、「リア充」とか「本当の自分」とかに代表される「確固たる自分」とか「自我」とか「精神」というものがあるという錯覚は、お金それ自体に価値があるという錯覚によく似ている。お金は本来何かと交換されるときにしか存在しない。お金という物が「確固たる存在として存在している」ことは錯覚だ。そういう意味で、お金という存在に関してだけは、僕たちは「ポストモダン」になれていない。