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近所の自動車屋でハロウィンイベントをやっていて、店内からカオナシのコスプレをした子供が親と一緒に出てきた。そこへ別の親子連れが通りかかり、その子供が「カオナシがいる」と言ったのを聞いて、ぼくも確かに「カオナシだ」と思ったのだが、一人で歩いていたので口には出さなかったなと、考えこんでしまった。
子供の頃は、こういうことが起こったとき、人と一緒なら自然と口に出すことを、私は一人のときも言うべきであると思い込んでいたこと、そうじゃないと自分に対して不誠実なのだと、悶々と悩んでいたことを思い出した。一人のときも、誰かと一緒の時も、同じように口から言葉が発するのが真っ当な態度だと思っていた。

Posted by satoshimurakami