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警視庁関係の人というのは、なぜこうも人の話を最後まで聞かないひとばかりなのか。この間は、別々の二人から「裏面の地図を見てください」という同じ台詞を繰り返し言われた。こちらが一言二言話すと、彼らは頭の中で自分の物語を作り上げてしまい、電話口の相手は、その物語の住人かのように考え、その物語にしたがって話を進めようとする。こちらはとっくに知っている情報を、さも無知な人間に教えてあげるかのように提示し、それは知っています、僕が聞きたいのは、と、こちらが続けようとした話さえも途中で「ああ、はいはい」と遮り、想像の話をし始める。途中から僕は面白くなってしまった。

Posted by satoshimurakami