08151212

ファミレス。左隣に座っている一人客のおじさんの、唐揚げの口への運び方、味噌汁の飲み方、その他挙動の全てが気にさわる。人間の動き方ではない。ただ速いだけでなく、スピード感にまるで節操がない。こんなに、人の食べ方が「無理だ」と思ったのは初めてだ。ものすごく急いでるんだろうか。箸で食べ物をつまむ瞬間まではよいとして、それを口に運ぶときに、なぜか「ビュン」と加速する。箸を口に突き刺すつもりなのか? というくらいの勢いで、文字通り「ビュン」と加速し、次々と食物をぶち込んでいる。なんなんだ、その加速は。なぜ、そこで加速する必要があるのだ。軍隊かなにかに入っていたのかもしれない。少しでも早く食事を終えるために、年月を費やして進化した食事法。

食べ物を口に入れてから、次の食べ物を入れるまでの時間も、ものすごく短い(ほとんど噛んでないんじゃないか)こともまあ気になるっちゃ気になるけど、なによりもスピードが謎だ。食器を掴み、またテーブルに戻す挙動にも、いちいち癪に触るほど速い。手の動きを加速させないと気が済まない人生を何年も送ってきたような動き。

この人と一緒に住むのは無理だと思った。顔がものすごく好みで性格も優しくて気遣いができて、真面目に働いてコツコツ貯金もできて、なのにときどき冒険的で新鮮な一面も見せてくれる素晴らしいパートナーだとしても、食べ方ひとつで離婚の理由になりうると思った。そのくらいの、本能的なレベルでの嫌悪感を覚えた。

Posted by satoshimurakami