03110952
怖い夢だった。年に一度なのか10年に一度なのかわからないけれど、とにかく言い伝えによって、「何か」がやってくる、ことがわかっている町にいる。それは神様に近い上位の存在で、町の人たちはそれが来ることを怖がっている。神社に集まってやり過ごそうとしている。そこが安全だと思っている。みんなが隣の人たちと不安気に話し合っていた。すると2階から「うわあ!」「濡れてる!」と叫ぶ声がして、上がって行くと床がびしょびしょに濡れていた。それは、彼らが確実にやってくることをあらわす兆候だった。そしてその時が近づくと、みんなフードを被ったりニット帽で顔面をすっぽり覆ったりして肌が出ている部分を隠し、床に寝ころんだ。僕もそれに倣った。僕はそこで初めて、もしも人を攫うのが彼らの目的なら、こうやって大勢でいるのは好都合だろうな、と気がついてぞっとした。彼らが現れる前に目が覚めた。