村上の家(宮城県塩釜市宮町)
土地
床下
間取り
敷地は宮城県塩釜市にある創業170年の味噌・醤油醸造店の駐車場の片隅。人づてに紹介してもらった。
床下がアスファルトで、夜になっても熱を持っているのですこし寝苦しい暑さ。
トイレや洗面所は近くに公衆トイレもコンビニもあるので困らない。
お風呂場は太田家のお風呂を借りた。
駅の裏にイオンモールがあって、そこにあるサイゼリヤがデスクスペースに使える。
この駐車場は、夏休みの小学生のラジオ体操の会場になっていて、朝6時半には外からラジオ体操の音楽が聞こえてきた。
塩竈市の塩竈というのは藻塩をつくる釜のことで、近くには御釜神社という神社もある。
塩竈神社はたいへんに素晴らしい神社。建立年が不明らしい。何度でも行きたい。
太田屋さんの仙台みそジェラート
村上の家(宮城県仙台市青葉区)
マンションの一階にある庭付きの部屋のベランダが敷地。知り合いの紹介で置かせてもらった。部屋のオーナーから
「耳鳴りしなかった?」
と心配されるほど静かな住宅街。
べランダは庭から一段上がってるので虫がほとんど入ってこないし、見知らぬ人が近づいてくることもない。寝室から窓を隔ててすぐ隣にマンションのリビングがあり、奥に進むとお風呂場とトイレがある。
以前は東側にもベランダがあったけど、2011年の震災の際に地盤沈下が起きて取り壊された。
この家の次女(高校1年生)は、医療用のウィッグのために髪を寄付するヘアドネーションのことを調べて、自分もやることを決意し「人のものになる髪の毛だから」と言って痛まないように気をつけながら2年かけて髪の毛を伸ばし、最近バッサリと切って寄付を果たしたばかり。たいへん立派な人である。
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建築の面白いところの一つは設計者がやりたい形を押し出して、施工者や施主が「いやいや、もうすこしこの辺はこうしてくださいよ」と押し返して、その押し合いのある一点で壁が立つところであって、そこで「自分は使わないから提案する権利はない」なんて言って押し出すのをやめてしまうのは、すごくもったいないことかもしれない。例えば面白いけどすごく住みにくそうな住宅のプランがあるとして、住みにくいからこれを人に押し付けることはできない、自分が使うわけじゃないし。なんて言うんじゃなくて、それでも提案する価値が絶対にあると思うのだったら、そこで施主と押し合いをしないと未来が開かれない。そうやって考えればいい。
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小森瀬尾の展示を見た。
小森と瀬尾は震災後から岩手の津波被災地に引っ越して、ずっと制作を続けてる。それは長いあいだ同じところの取材をしつづけるようなことで、そんな風にひとところに居ながらにして、外部の人間であり続けるのは気力がいると思う。瀬尾はそれを「小森と2人だからできたと思う」と話してた。
彼女たちの事を見ていると「建てること」に対する感覚が研ぎ澄まされているのがわかる。小森と瀬尾の展示リーフレットに「そこに住むという旅」という言葉があった。住むというのは方法のことで、住宅とかのモノのことではない。そこに建てられている住宅にどれだけ立派なキッチンやお風呂やトイレがついていても、それは住む機能をもってはいない。住むという機能は住宅の側には宿らない。住むということはむしろほとんど旅に近い。とどまりながら旅をして、住みながらつくる小森瀬尾メソッド。方法をつくるための方法をつくっているというか。とにかく刺激的で、同時代的にエモーショナルでどきどきする。
村上の家(宮城県柴田郡柴田町船岡西)

名取駅から船岡駅への電車内。おそらく仙台からの仕事帰りの人や学校帰りの人がたくさん乗ってる。みんな疲れた顔をしてる。船岡駅では僕と同じようにたくさんの人が降りた。
柴田町というところは初めて来る。敷地を借りる交渉で、1軒目の神社は
「境内の見晴らしが良すぎてどこに置いても目立ってしまう。ここは住宅地だから怖がらせちゃうんじゃないか」
ということで断られた。2軒目のお寺は草むしりしてるおばあちゃんがいて
「そうやってまわってんのか。昔はそういう人たくさんいたけど最近は全然来ないな。ウチはいま責任者が出かけてるから私じゃ何とも言えない」
と言われた。3軒目のお寺「大光寺」で
「お墓に囲まれた山の中みたいな駐車場でもいいですか」
と言われてOKがでた。
片側には大光寺の大きな墓地、もう片側にはさっき断られたお寺の墓地がそびえてる。たくさんのお墓に見下ろされたようなところが敷地。夜は真っ暗。お墓のそばで寝るのは慣れてるけど、こんな数のお墓に囲まれたのは初めて。おまけに住職さんに
「動物とか出るかもしれないけど自分でなんとかしてください」
と言われたので別の怖さもある。
ただ夜は人はまず入ってこないので寝るには快適。朝になるのと近所の墓参りの人が近くを通りかかったりする。
寝室の隣にはブランコがある小さな公園がある。最初に来た時は、そこで父親と小さな子供が遊んでいた。
お墓参りの客用の水道が徒歩数十秒のところにあるので洗面台になる。便利。
トイレは徒歩5、6分のセブンイレブンのものが使える。
お風呂場や書斎になるようなスペースがこの柴田町にはない。船岡という駅まで歩いて、そこから20分くらい電車に乗って名取駅まで行って、そこから20分くらい歩くと「極楽湯」というスーパー銭湯やスーパーやファミレスが立ち並ぶエリアに行ける。極楽湯は8時から深夜3時まで。560円。
ご飯を食べたり、絵を描いたりお風呂に入ったりして、この名取のエリアで長い時間を過ごした。そして夜は遅くに柴田町に電車で帰るような形になった。柴田町には寝るために帰るベッドタウンのような感覚。
村上の家(宮城県白石市大平森合森合沖)
敷地は国道4号のバイパスからすこし入ったところにあるスーパー銭湯「やすらぎの湯ゆっぽ」の駐車場を借りた。去年と同じところ。受付にたっていたおばちゃんは僕のことを知っていたらしく、ものすごくニコニコしながら
「ご苦労様です」
と言ってくれた。
家を建てた場所は道路のそばなので時折車や歩行者が通るけど寝るにあたっては気にならない。すこし離れたところに国道4号線が走っていて、そこを走る車の音がずっと聞こえてるけどうるさくは感じない。
朝、家の外で女の子がお父さんに
「これ村上さんの家なの?ちっちゃいね。」
と言ってるのが聞こえた。
銭湯の駐車場を借りるとお風呂が近くて良い。「ゆっぽ」は温泉ではないけれど、サウナや露天風呂やいくつかのお風呂と、休憩スペースと食堂もあるスーパー銭湯。10時から22時まで。600円。
コンビニが近くにないのでトイレがすこし面倒。一番近いコンビニまでは徒歩15分くらい。近くで使えるトイレとしてはスーパー「マルホンカウボーイ」のが使えるけど9時から22時まで。
徒歩3分のところにガスト(8時から深夜3時まで)、徒歩7分のところにマクドナルド(8時から23時まで)があって、デスクスペースになる。
郊外のバイパス沿いを歩いてると、このあたりのようにチェーン店やスーパーがたくさん並んで建っているエリアがたまにある。普通は泊まり込んで滞在するようなエリアじゃないので、夜手ぶらで発泡酒などを飲み歩きながら、バイパスを走っていく大型トラックとかを眺めるのは気持ち良い。とても新鮮な気持ちになる。
村上の家(福島県伊達郡国見町藤田北)

神社の境内。裏手にすぐ林があるからか、全体的に蜘蛛がたくさんいる。寝室のそばでも蜘蛛がせっせと巣を作っていた。彼らと一緒に暮らすような心持ちじゃないと住めない。
床下は綺麗なコンクリートなので快適。夜になると、近くの灯篭のオレンジ色の光が優しく照らしてくれる。ものすごく静か。
ここの宮司さんが、寝室のすぐそば徒歩5秒のところに建ってる建物(竹駒稲荷神社)の中を使ってもいいと言ってくれたのでデスクスペースとして使わせてもらった。台所もあるので洗面所にもなる。
一番近いトイレは社殿の裏手にある神社の来客用のトイレ。徒歩1分。使うのにいくつか蜘蛛の巣を越えないといけない。
徒歩7分くらいのところにあるセブンイレブンもトイレになる。
風呂は無し。
ここ国見町は、今は商店街がシャッター街になってしまってるけど、かつてはかなり栄えたであろう面影がある。この神社のなかにも、ここを訪れた歌人たちの歌が句碑になって残っている。夕方になると遠くからヒグラシの声が聞こえる。
村上の家(福島県福島市腰浜町)
静かな住宅街で寝やすいのだけど、建設中の家の敷地なので、地面がデコボコしているのが難点。
ブルーシートの上に建てたので虫はあまり入ってこないけど蚊が多い。
現場の資材を濡らさないために建てられているタープの下なので雨が降っても安心。
そばにアパートが建っていて、朝その住人らしき人が家のすぐ前を通り過ぎて行くのがちょっと緊張する。
トイレ&洗面所は徒歩5分のコンビニ。大きなトイレで使いやすい。
お風呂は徒歩10分のところにある「つるの湯」。夫婦で経営しているらしい。400円で15時から23時。
コインランドリーも併設されている。洗濯機200円。乾燥機20分100円。
また書斎として、福島駅(徒歩30分)前のファミレス「サイゼリヤ」を使った。高校生のグループや家族連れでとても賑わっている。11時〜23時。

隣で建設中の家は、木造の二階建て(申請上)。建築家のアサノコウタさんの自宅で、大きさの違う9個のキューブが噛み合わさって空間ができてる。
その中を見学して構造や木の組み方を見てから自分の家を見てみると、似てる。この家も外断熱で、内部は構造材の木がむき出しになる。うちと同じ。












































