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5月 27, 2016

お金はみんなが使うものだから、「みんなが『これならお金になりそうだ』と思えるものが仕事になる」という前提が、お金を使う人全員の中で了解されていると思 い込んでいる人(自分が思考できる世界が、世界のすべてだと勘違いするパターンに似ている)が多数なんだろう。なので「これはお金にならなそうなのに、こいつは生きてる。なんでだ?」という相手に会うと、嫌悪感を示す。なぜ嫌悪するのかはまったくの謎。
今は広島県竹原市の湯坂温泉という小さな温泉街(夜になると蛍がたくさんでそう な綺麗な川と田んぼと、あとうるさい国道にも囲まれている)にあるかんぽの宿の ロビーにいる。今日のお風呂場は久々の温泉。なんと日帰り入浴が600円→300円 のサービスデー(G7とは関係なさそう)だったのでラッキーだった。家はここから 1.5キロくらい離れたお寺に置いてある。トイレと洗面はお寺の近く(といっても200メー トル以上は離れている)のコンビニのを使えそう。 



広島県竹原市新庄町

今日は三原の道の駅を10時ごろ出発して、23キロ歩いて竹原市の新庄町というとこ ろに夕方ついた。これまでの海沿いの町から一気に山のほうに入った。お寺が一軒しかなかったので不安だったけど、そこが幸いにも敷地を貸してくれたので助かった。 普通の道ならまだしも、歩道のない上り坂をヒーヒー言いながら家を背負って、そ ばを通る大型トラックにあおられ、草をかき分けながら歩いてて、そんななか車を 脇に止めて、写真を撮ったり、ひどい時は「おーいなにやってるのー?」とか声を かけてくる人たちは、つくづくのんびりしている。 

このかんぽの宿に来る途中の道路沿いで、巣を作っている蜘蛛をみつけた。だいたい夕方になると蜘蛛は巣を作り始めるけど、これを見つけると嬉しくなる。彼女が一生懸命働いている間にも、道路ではトラックが何台も通り過ぎて行った。忙しさが似ていると思った。

松本で今年店を開くために物件をリノベーションした自分たちとも重なった。店を構えるにあたって立地はとても大事なポイントの一つだ けど、蜘蛛にとっても立地は大事なんだろう。この蜘蛛は、歩道沿いの手すりに巣を張っていて、あまり良い立地には見えなかった。

ロビーにあるテレビのチャンネルはNHKで、今日オバマ大統領が広島市の平和記念 公園で献花し、スピーチし、被爆者と言葉を交わしたこと映像が流れている。スピーチの全文をあとで読まないと。 

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広島県三原市糸崎0526

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5月 26, 2016

今回のヴェネチアビエンナーレ建築展は見に行かないといけないな。アレハンドロ・アラヴェナがディレクターで、かつ日本館のテーマが「en:(縁)」でかっこいい。出品されている作品たちやステートメントをみると「よくやってくれた」と思 う。ネットでしか見てないけどいまの日本の状況をちゃんと捉えてると思う。鍵を 集めてよくわからない網をつくったりするのと大違いだ。ヴェネチアビエンナーレ が美術展より建築展のほうが面白そうに感じるのはなんでだろうと考えてみると、 建築家たちは、いろいろ解決できない問題や葛藤や妥協はあるだろうけど、現実に解を出して問題を解決しようとしているからかもしれない。社会的なことを扱うような美術展はほとんど「~と見せかける」ので、現実には全然問題が解決しない。問題を取り扱っているふりをしていると感じたりする。建築よりももっと長いタイムスパンで、もっと脳的に考えている。それはそれでなにか役割はあるのかもしれないけどよくわからない。 建築家は「他の人が使う建物を、自分の作品として発表してるのが傲慢だ」と昔思ったりもしたけど、むしろ人が使う建物を自分の作品としてつくるということの中に、建築家の社会的な役割があるんだろうと思う。

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お昼をまわってから尾道のお寺を出発。朝、お寺の人がおにぎりと卵焼きとサラダ を作って出してくれた。ありがたい。お礼にこのお寺の絵を描いてコピーして言葉 をそえてプレゼントした(これは小豆島を出発していこう毎日やっていることだけ ど)。 伊勢志摩ではG7主要国首脳会議が始まったらしい。明日にはオバマさんが広島にく る。安倍首相も来るらしい。でもオバマさんが来ようが安倍さんが来ようが29日 の結婚パーティーは動かないので、広島市が厳戒態勢だろうとなんだろうと向かわ ないといけない。

尾道はとてもいいまちだった。山にはロープウェイもあるし、海にはしまなみ海道 もあるので、またサイクリングなどやりに今度は観光で来たい。尾道の人にメール で教えてもらった尾道公会堂の建築も面白かった。でも解体工事中だったのでよく見れなかった。隣にある市役所(だいぶぼろぼろだけど)も合わせて、町の雰囲気 をつくってる大事な建物だと思った。市役所も解体されるらしい。センスがない。

歩いてる最中に事件があった。トイレに行きたくなったときに近くにあるとは限らないので、僕はいつも空のペットボトルを持ち歩いて、そこに小便をしたりしてい るのだけど、今日はリュックの左側のポケットにそのトイレ用のペットボトル(お 茶のボトル)を入れていて、右側のポケットには本当にお茶が入っているお茶のボ トルを入れていた。それで早い話が自分の小便とお茶を間違えて口にしてしまっ た。口にいれてすぐお茶の味ではないと感じたので反射的に吐き出した(でも味は それほど変な感じではなかった。意外。)。尿の98パーセントは水らしい。海で遭難したときに、自分のおしっこを飲めるかどうかで生死が分かれることがあるけれど、今回の一件でそのハードルがぐっと下がった。

11キロ程度歩いて、三原市に着いた。着いた時に「八幡様は大分の宇佐が本社だと されているけど、私が知る限りでは本当は三原だったと思う。日本書紀に偽りがあ ると思う。」と話すおじさんと出会った。

三原には国道沿いに道の駅があることが 事前に分かっていたので、そこで敷地の交渉をしたら「いいですよ」と言ってくれ た。丘の上の、とても眺めがいい敷地。三原の街並みと、海沿いにある工場と、瀬戸内海と、しまなみ海道が通る島々が一望できる。


広島県三原市糸崎

三原には銭湯がなかったので、お風呂場は電車で戻って尾道駅近くの銭湯にした。 トイレ・洗面は道の駅のものを使う。(全国の道の駅のトイレは24時間使える)

 

まばらに灯りがついてる家々の夜景のなかで、イオンが煌々と光っている。いま22時半。夜景はとても綺麗。東京の病的な量の灯りのじゃなくて、生活の灯りの綺麗さ。

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広島県尾道市長江0525

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広島県福山市寺町0524

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5月 25, 2016

尾道のコインランドリーにいる。洗濯機が回り終わるのを待っている。そのあとは乾燥機に移さないといけない。
今日は朝雨だったけど、すぐにやんでくれた。10時前には福山の寺町を住職やお寺の皆さんに見送られながら出発して、国道2号線沿いに20キロくらい歩いた。 

道中、パトカーから「ガンバッテー!ガンバッテネー!」と声をかけられた。その後別のパトカーの警官から久々に職質をうけた。警官の話によると、オバマ大統領 の警備がきびしくなるのは三原の空港あたりかららしく、尾道市のあたりはむしろ警官が減っているらしい。 
あともう少しで尾道の市街地に入るというあたりで、やたらテンションが高くてよ くしゃべるお兄さんに話しかけられた。最初は「こんな重いもんを運んで旅してる んだから根性があるに違いない。うちで雇おう」みたいに思っていたらしい。

「うちシャワー使えるよ!尾道東高校にまできたら電話くれれば、迎えにいくよ!」 

「お待ちしてまーす」

 と言って別れたのだけど、東高校に着いて電話したがつながらず、30分くらい待 って何回かかけたけど結局繋がらなかったので、あきらめて自分で敷地をさがすことにした。 
尾道は川と山に挟まれた坂の多い町で、お寺も多い。これだけお寺がおおいと「どこかではOKもらえるだろ」と安心できる。

お洒落な雑貨屋さんとかカフェもある。道が複雑に入り組んでいて路地もたくさんあり、歩いていて楽しい。道を走る車も歩行者を優先してくれる雰囲気がある。昔から観光地だけど、ここ最近有名になったと町のおばちゃんが言ってた。
1軒目に訪ねたお寺は

「住職さんが今出てるのでなんとも…」

と断られた。 

2軒目ではめちゃ人の良さそうな若い住職さんがでてきて 「ああ、いいよ。好きなとこに」 と笑って快諾してくれた。トイレも境内にあるらしい。お寺の庭の手入れをしていたおばちゃんやおじちゃんた ちも、かなりウェルカムな雰囲気で迎え入れてくれた。「ちょっと散歩してきます」と言ってお寺を出るときに「いってらっしゃい」 「迷子になるんじゃないよ」と言われた。 


広島県尾道市長江
家を置いてまずはお風呂に入ろうとおもったけど、もう換えの服がない。三日分の下着ではさすがに回すのが大変なので、Tシャツとパンツを町のイオンで買って、その近くに運良く銭湯があった(尾道は銭湯が3軒もあった)ので入り、またその近 くに運良くコインランドリーがあった。この文章を書いているあいだ に、一人お兄さんが来て洗濯機の中の服を回収し、しばらくして別のおじさんが一人来て、洗濯機のなかの服を乾燥機に移して帰っていった。 

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5月 24, 2016

昨日の夜、福山駅まで電車で行って「ゆらら」というスーパー銭湯でお風呂に入り、付属してる食堂でご飯(カツ丼)を食べ、そのあと福山駅前(福山駅周辺も結構な都会っぽさ)のカフェにはいって日記を書いたりするまでは良かったのだけど、いつのまにか十時半になっていて、電車で帰ろうとしたら十一時九分の終電し かなくなっていた。 笠岡の学習塾の裏に置いてある家に着いたのは夜中の十二時くらいになってしまっ た。人の敷地を借りて置いてある家に帰るのが遅くなるのも申し訳ない。寝るのが 遅くなるのも嫌だ。一昨日はとても早く寝た。規則正しい生活をしている。たぶん 1日のなかでいくつもの締め切りがあることが、規則ただしい生活につながって る。家を移動させる(これが一番きつい)、敷地を交渉する(貸してくれる人は仏 様のように見える)、絵を描く、お風呂に入る、日記を書く、二日に一回は洗濯する、充電できるところでは充電する(パソコンとiPhoneのバッテリー残量のことを 常に考えている)、その他の仕事。これらを頭のなかで組み立てながらひたすらこなす。一瞬一瞬が仕事のような感覚になっている。広島についたらしばらく家を移 動させるという締め切りがなくなるので、生活が規則正しくなくなるかもしれない。 
今日は朝10時ごろ笠岡を出発して、17キロくらい歩いて福山市にたどりつい た。いつのまにか広島県にはいってた。途中でよったコンビニで話しかけられた人からスーパー銭湯「ゆらら」の無料チケットを一枚貰った。嬉かった。風呂代が浮く。 

歩きながら割と大きなムカデの死体を2匹見た。そういえば早島のお寺の境内で家 を置かせてもらったときは、家から15メートルくらいはなれた路上で同じ大きさ のムカデが歩いててぞっとした。笠岡では住人から「ムカデに注意!」と言われ た。最近はムカデに縁がある。 

福山の印象は、道路の舗装が綺麗だ。市街地にいくと段差がほとんどない。歩きやすい。 

福山では「寺町」というお寺がたくさんある地区(同じ名前の地区は別の県にもい くつかあった)で敷地の交渉をしようと思い、家を路上に置いて訪ねた一軒目のお寺で、若くて男気溢れるお兄さんがでてきて「あんた変わってるなー。普通テントだろ。べつにうちの境内でもいいよ」と許可してくれた。 


広島県福山市寺町
いまはゆららでお風呂とご飯(焼いた鯖と天ぷらの定食)をすませて(「すませ る」という表現がぴったり)、いまは福山駅前のドトールカフェにいる。席には電 源があるのに、充電ケーブルを忘れたことがここ数時間で一番深刻なミス。店内にはひとり客か二人組しかいない。3人以上のグループの客がいない。な ので割と静か。人は3人以上になるとうるさくなる。 4日連続で移動したので疲れている。こんな連続で移動したのは初年度くらいだ。 でもあと5日連続で移動しないといけない。ほとんどマラソンにちかい。ここから広島まであと100キロちょっとある。

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0523岡山県笠岡市笠岡

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5月 23, 2016

マスターに見送られながら玉島をお昼前に出発。17キロくらい歩いて、笠岡につ いた。今日は途中までNHKラジオ、途中からはネットでラジオドラマを検索して片 っ端から聞きながら歩いた。ラジオで「CDよりもレコードの方が大きくて集めるの が楽しい」「確かにモノ感がありますね」というやりとりがあって、これは定住し ている僕たちの営みだよなあと思ったりした。僕は音楽は好きだけどCDもレコード あまり持ってなくて、特に移住生活のあいだはCDなんて常時使わないものは持とう という気にならない。音楽はYoutubeで聞くか、iPhoneに入ってる。iPhoneとネ ットがなかったら今の僕は音楽を聴いたりなどの文化的なことは全然できないだろ う。ラジオドラマは「父子水」「優しさごっこ」「十円玉」「山霧の深い晩」を聞 いた。
5時前に笠岡についたら道路のマンホールとかにカブトガニの絵が描いてあった。 カブトガニの繁殖地らしい。敷地を探すためにお寺を探して歩いていて、個人経営 の学習塾の前を通りかかったとき、気の良さそうなおじさんが「写真撮ってい い?」と話しかけてきた。この人が先生っぽい。敷地を探していてお寺に向かって いるという話をしたら「うちの塾の裏側でよければ、そこにあるトイレもつかって いいよ」と言ってくれた。あっさり決まってくれた。助かった。「トイレはここ で、お風呂は貸せないけど水はこれが使える。この水は飲まないほうがいいな」。 家を置いたら「学生なの?」と気かれたので持ち歩いてる「家をせおって歩く」の 絵本を見せた。 (この本ができてから、僕が何も説明しなくてもこの本を見てもらえればだいたい のことが伝わって、みんな納得するらしい。この本は僕の活動内容だけじゃなく て、こういう方法で収入を得ているということまで伝えてくれる。収入については 「芸術祭に出たり」とか「絵を売ったり(驚いたことに「絵を売る」というと、ほ とんどの人は『路上で自分の絵を広げて道行く人に売っている』というイメージを 浮かべるらしい。美術はどれだけ無力なのか)」とか「文章を書いたりして」とか っていう説明で全然理解できない人でも「この活動を絵本にもしてます」っていう とみんな突然納得する。)
先生はとても気に入ってくれて「すごい。生き方としてこういうのもあるのか。ち ょっともうすこしこの本借りてていい?ここはどうぞ自由に使ってください」と言 って絵本をもって塾の中に入っていった。


岡山県笠岡市笠岡の学習塾の敷地

僕は昨日と同じようにすぐ絵を描き始めたけど、数十分か描いてたら蚊がでてきて 断念した。明日の朝に続きをやる。今日も汗だくだったのでなんとしてもお風呂に 入りたかった。笠岡駅の近くにはグーグルマップでは銭湯が一つあったけど最近潰れたらしい。なので電車で福山駅まで行くことにした。
すこし笠岡の町を歩いてみたけど、この町並みがまたやばかった。
基本的には歴史の古い町っぽく、位の高かったであろう立派な蔵造りの商店建築がたくさんあった けど、どれも老朽化が深刻そう。でもそれ以上に、町のあちこちから狂気がはみ出していてやばい。








お風呂場は福山駅から歩いて15分くらいの「ゆららスーパー銭湯」を使った。

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0522岡山県倉敷市玉島中央町

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早島町のお寺から17キロくらい歩いて、今度は玉島という町にきた。ラジオとPODCASTを聞きながら歩いて た。ラジオは今この瞬間にフォーカスしたメディアなので、聞きながら歩くと気持 ちのバランスがとれる。 昨日も思ったけど、岡山県は側溝がとても多い。しかもその幅が広くて底が深い。 よそ見して歩いてると落ちちゃいそう。
今日もお寺から敷地交渉を始めた。1軒目のお寺は歴史の古そうな立派な寺院で、 人のよさそうな男性が、「まあそこにお座りになってお待ち下さい」と丁寧に対応してくれた。
「いま住職と電話で相談したのですが、ここ最近賽銭泥棒が出てまして、昨日も夜 泥棒と鉢合わせて、大きな賽銭箱をひっくり替えされていて、見つかったら走って 逃げていくという感じで、物騒なので、申し訳ないんですが何かあったときに責任 も取れないので……」

とのことで断られた。
2軒目に行ったのは神社で

「そういうのは、ここではできませんから。許されなくなってるんです…」

と手短に断られた。最後に呟くように「許されなくなってるんです…」と言ってた のが印象に残った。
ちょっと気が萎えたが、次のお寺に行こうと歩き出したところ、 という川沿い に立っている焼き鳥屋のそばで

「お兄さん。それなにやってるんですか。イベントですか」

と男性に声をかけられた。

「イベントというか、まあ一人でイベントやってる感じなんですが…」

とか言って 事情を説明して、敷地を探していると伝えてみたら

「この店の駐車場とかは?ちょっとマスターに聞いてきてあげる」

と言ってくれて、その百萬両の常連らしき男性がマスターに代理交渉してくれた。 すぐに出てきて

「OKだって。まあ、そこにおいてゆっくり休みな」

とのこと。助かった。毎度思うけどこの瞬間が一番嬉しい。このとき夕方の5時半ごろ。


岡山県倉敷市玉島中央町

家を置いて、明るいうちにと思ってすぐにその路上で絵を描いていたら、マスター が出てきて「えらいこと始めたなあ」と言って出てきて。 「あんたがよく寝れないと嫌だから」と蚊取り線香を差し出してくれた。思慮深そ うな良いおじさんだった。「蚊取りのスプレーをもってるんで大丈夫です」と断ったのだけど、あとで聞いたらこの蚊取り線香は、僕が到着してすぐにマスターが買いに走ってくれたらしい。
夜、常連に混じって百萬両でご飯とお酒をいただいた。ここはもともとマスターの 親が始めた八百屋だったらしいのだけど「朝は市場までいくから早いし、夜は遅い し、野菜も残ったやつは腐っちゃうし、これではいかん」と思って30年くらい前 に焼き鳥屋を始めたらしい。 いまでは川の向かい側で喫茶店も経営していて、常連のおじさん曰く「毎日朝から 晩まで働き詰め」。

集まってくる乗船の人たちもみんな顔なじみらしく、良い人ばっかりだった。みんなから「先生」と呼ばれてる常連のおじさん(散髪屋さん)に

「玉島ってきいて何か思い出すものはありますか?」

と聞かれて
「ないです。玉島という町を知らなかったです」
と言ったら

「そうでしょうね。良寛っていう人はわかりますか?玉島は良寛が若いころ十三年 くらい住んでいた町なんです。晩年は越後に戻ったけど、それまでに住んだ町では 玉島が一番長かった。それで私は越後に通っていて、向こうの人と相談して、玉島 や越後の人たちに、玉島と越後の素晴らしさをしってもらう活動を始めようと思っ てるんです。東京ばっかりが良いというわけではないと。こんな人も玉島にいるっ ていうことを知っておいてもらえれば」
と話してくれた。

お風呂場は歩いて40分くらいかかるスーパー銭湯みたいなところに行った。トイレ と洗面は、すぐ近くに公衆トイレ(常連のおじさんたちいわく「半月くらい前にで きたばっかり。おれもまだ使ったことがない」らしい)を使った。
いまは若干急いで広島を目指してるからっていうのもあるけど、この生活は時間が 距離に置き換わる。僕の中では早島町は「5月21日の町」で、玉島町は「5月22日 の町」ということになっている。

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0521岡山県都窪郡早島町

5月 22, 2016

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5月 21, 2016

新岡山港から18キロくらい歩いて、早島という町にはいった。歩くのが久々なのと、家の屋根が立派になった分重くなったのでとてもしんどく感じた。途中、二組くらいの人から「村上さんがんばって~」と声をかけられた。絵本を見たのかラジオを聴いてたのか。
岡山も神戸も、山と瀬戸内海に挟まれてる東西にのびた地域だけど、岡山は神戸よりも幅が広い。神戸は電車の駅の出口で「山側・海側」という言い方をしていたけど、岡山ではこの言い方はできなさそう。坂が多いところは似てる。

早島という町には、歴史の古そうな旧道を歩いていて辿り着いた。旧道はたいていどこも、道幅の割に車の通行量が多いくせに歩道がなかったりするので腹立たしい けど、ここの街並みは素敵だった。 道の南側にある美容室から孫らしき子供を抱えたおばちゃんがでてきて「なにやっとるん」と聞かれたので色々説明したら「すごいな~」という反応だったので、「このへんにお寺ないですか?寝る土地を探してるんです」と聞いてみたら、いくつか教えてくれた。 

一軒目のお寺は最近建て替えたばかりらしく、綺麗で立派なお寺だった。境内にチ リ一つ落ちてなかった。でも 

「ちょっと厳しいですね。固定資産税かかっちゃうんで。お寺は普段は固定資産税 かからないんですけど、人に貸してしまうと借地になっちゃって固定資産税がかかっちゃうんですよ。だから無償でっていうのは厳しいです。」

という謎の理由で断られた。こういうのは初めて。 

二軒目のお寺は

「ちょっとうちは厳しいなあ。境内地だから。うち個人の土地じゃなくて、檀家さんの土地だからね。すいませんが他をあたってもらえますか」

と断られた。この断られ方はたしか京都で経験がある。

他に3つ神社があったけど、どこも人はいなかった。
結局その周辺では見つけられず、美容室のおばちゃんと別れて、もう少し歩いたと ころの丘の上にもう1軒お寺があった。ちょうど犬を連れて境内を歩いていたお寺 の人らしき女性がいたので交渉してみたら

「どこでもよかったら、このうえにちょっとした広場があるのでそこならいいですよ。」 

とすんなりOKをもらえた。 たすかった


岡山県都窪郡早島町のお寺の境内

家を置いたら汗だくで、なんとしてもお風呂に入りたかったのでグーグルマップで 銭湯を検索してみたら、一番近いところで5キロ離れていた。なので早島駅から電車で岡山駅に行って、岡山駅近くの銭湯に行くことにした。

夕方岡山駅についたら、ホームにたくさん人がいて意表を突かれた。外国人旅行客 も大勢いる。さっきまで電車から見てた田園風景が嘘みたい。駅の外に出てみると、高層ビルがたくさんあって都会的なんだけど、駅の裏側(西側)に建ってる高層ビルの隣に取り残された民家が残ってた。 

岡山駅前の東側のスペースはバス乗り場になっていてもったいない。行きたいところに全然行けない。ここを広場にして人が行き交っていたらとても素敵な場所にな ると思う。腹が立つ。 

西側出口を出て、すこしあるいたところに「ときわ湯」っていう銭湯があったので 入ったのだけど、これが大正解の最高スポットだった。入り口でチケットをかっ て、おばちゃんに渡して待合室に入るのだけど、まずそこが待合室らしくない。大 きなカメラとかマイクとか、やたらと機材が置いてある。そこでご主人がパソコン で図面らしきものをひいている。 風呂場に入って、最初は普通に体を洗ってたのだけど、気がついたら鳥の声がした ので「鳥の声をスピーカーで流してるんだな」と思ってふと顔を上げて鏡の上をみ たら、そこに緑豊かな渓流が現れていた。一瞬理解できなかったけど、プロジェクターだった。浴室の壁面にプロジェクターででかでかと渓流とか、山とか、海とかの映像を投影していた。それで鳥の声が響いている。

ペンキで絵が描いてある銭湯 とか、サウナにテレビがある銭湯はたくさんあるけど、プロジェクターで映像を投 影している銭湯は見たことがない。「やべー銭湯に入ってしまった」と思って体を洗って、お湯につかってからしばらくしたら突然、緑豊かな渓流の映像が終わって「ときわ湯オリジナルカラオケ 女将 バージョン」という字幕がでてきた。そのあと、さっき入り口に立っていたおばちゃんが、ときわ湯の待合室らしきところでマイクを前に立っている映像に切り替わった。そんで演歌風のメロディーが流れ始めて、おばちゃんが歌い出した。歌がうまい。 しかもこの歌がときわ湯オリジナルらしく「この銭湯(みち)はじめて 幾年すぎた~」みたいな歌詞だった。3番か4番くらいまであって、歌い終わったら、また 緑豊かな渓流の映像が流れ始めた。 これだけの体験ができて420円。ベスト銭湯更新。

トイレ、洗面は家から歩いて10分くらいのマルナカを使った。

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昨日ようやく家の屋根の葺き替えがおわって、今朝小豆島を出発。今は小豆島の土庄港と新岡山港を結ぶフェリーのなかにいる。 これまで神戸-大分のフェリー「さんふらわぁ」と宮崎-神戸の「宮崎カーフェリー」 に家と一緒に乗ったことがあるけど、どちらも家にたいする料金は取られなかった。でも今回は
「車両甲板にのせるなら料金がかかります」 と言われた。料金は1200円。
「これリヤカーに乗るかなあ」と言いながら係員の人がリヤカーに乗せて(というか、上に置いて)甲板に乗せてくれた。そのままではなく、とりあえず形だけでも リヤカーに乗せないと貨物扱いにできないんだろうけど、リヤカーの上にリヤカー より大きな家が乗っているのは滑稽だった。

多分、フェリーが小さいから中で融通を利かせにくいっていうのもあると思う。
出発するとき、フェリーターミナルの売店のおばちゃんに「あんた頭大丈夫かいな」と笑われた。


あと30分くらいで新岡山港に着く。家を背負って歩く生活に入るのは5ヶ月ぶり。この間、結婚したりお店のオープンを手伝ったり瀬戸芸にでたり色々あった。
久々で緊張する。岡山県はまだ行ったことがないのでなおさら。29日に広島で友達の 結婚記念パーティーがあるので、それまでに広島にたどり着かないといけないんだけど、27日にはオバマ大統領が原爆ドームにくるので、すでに厳戒態勢らしい。家で突入して大丈夫なのか。

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屋根葺き替え作業(小豆島エリエス荘)

5月 17, 2016

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5月 16, 2016

他にもいっぱい作品があって人がいるのに、なんで僕のトイレやお風呂についての質問がめっちゃくるのか?知り合って間もない人に「いつもトイレはどうしてるの?」とか「お風呂は入ってるの?」って聞くのはどういう心境なのか?みんな普段からそういうことを他人に聞いているのか?

って人に聞いたら「みんながやってることだからじゃない?」と言われた。なるほどと思った。自分が普段やっている範囲のほうがものごとを考えやすい。ベネッセの福武總一郎さんも租税回避しているらしいね。どう思う?とかっていう質問よりも「家の寝心地はどう?」という質問のほうが、ずっと多くの人がすらすらと答えられる。トイレとかお風呂について発言することから生まれる可能性もある。

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5月 09, 2016

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4月 28, 2016

また適当に震災と答えてしまった。この言葉は使われすぎてる。現在は正常な時間が流れてるみたいで嫌だ。いまは正常ではないし、この問題は当分解決しないだろう。僕が気づくずっと前から異常事態で、この先も当分異常事態は続くだろう。
僕自身もこの言葉を使いすぎて本当にそうだったのかわからないくらいになっている。自分なりに普通に考えていくとこうなるからやってるだけだ。もう絶対に適当なことは言わない。

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4月 14, 2016

今日お昼に外を散歩してたら、遠くの山がとても鮮やかな緑色に変わっていた。明るい時間に散歩なんてしばらくしてなかったから、ちょっとびっくりした。いつのまにか季節が変わっている。いろいろな種類の緑色があってとても綺麗にみえた。なんとなく山が喜んでいるように見える。同じ山なのに前に見たときと全然印象が違う。庭を見ているような気持ちになった。こうやって季節の移り変わりとかを「綺麗だ」と思うことは、同じ土地に住み続けることで発達したんじゃないか、と思った。自然を乗り越える対象から愛でる対象に転換させたことはすごく画期的なことかもしれない。カンバセイション・ピースにも庭の木に水をまくくだりがでてくる。子供の頃に登った木と同じ木でも、時間がたっているから違う形になっているはずなのだけど、同じ形にみえるのは何故なのかという考察がでてくる。

庭をつくることと、同じ土地に住み続けることにはどんな関係があるのか。家の近くにある「自然」に手を入れて、窓からの景色を変えていくってのはどういうことなのか。

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4月 07, 2016

瀬戸内芸術祭での持ち寄り鍋生活も始めてから20日以上経った。昨日は雨も降っていたので鬱々としていて、からだが地面に溶けそうだった。毎日がもう修行以外の何物でもない感じになっているけど、肝心なのはこの鍋生活がおわってからどう展示するかなのだということを思い出したら、なんだかやる気がでてきて、今日は展示プランを練ったりしていた。無意識に地面に置いてしまうものをいかにコントロールするかが大事なので、畳や床板の扱いをどうするかということも考えないといけない。そんなことを考えていると、不思議と気持ちが回復してきた。「退屈を感じる」ということは脳が「もっと使われたい」という信号を送っているということだと思うけど、退屈という気持ち自体が脳にとってストレスなので、それを放っておいたら、脳はストレスを和らげるために退屈を感じないよう、自らのスペックを下げていくのかもしれない。それが鬱々とした気持ちにつながっていく。

今日いつものように鍋を食べてたら芸術祭をみにきたという人から「仕事は?今日は休みなの?」と聞かれた。鍋を指差して「これが仕事です」と答えようか迷ったけどやめておいた。どうも住むことを作品化しようとするとこれをよく言われる。普通は住むことと仕事を切り離して考えるらしい。「収入」のこともプロジェクトに組み込まないといけない。

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4月 05, 2016

芸術祭のために小豆島にきて、家を建て、鍋生活をする前までは結構絶え間なく移動していたから、この数ヶ月間のあいだで、ヒトが定住を始めてから退屈が生まれ、退屈がうまれた結果文化が複雑に発達していったというヒトがたどったプロセスを追体験している。

移動しているときは洗濯に困らなかった。コインランドリーもしくは洗濯させてもらえるところ、もしくは洗面台がある水道がつかえる場所にいずれ行き当たった。小豆亭の近くにはコインランドリーも洗濯できそうな洗面台もないので不便だ。洗濯機を買いたい。

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4月 01, 2016

震災から1週間後に放送されたインターネットニュースを聞いてみた。番組に出ている人たちはみんな「この災害は、エネルギー政策や社会をありかたを問い直す転換点になることは間違いない」と言っていた。その上で今の状況を見返してみる。僕たちは「自分たちがこの社会をまわしている」という実感をまだ持ってるだろうか。実感というか、自信を持ってるだろうか。

「僕たち」というのは抽象的な存在ではなく「僕たちのからだ」のことだ。このからだがこの社会をまわしている。社会の原動力はからだの他にはない。このからだが食べ物を食べたがることや、排便をしたがることによって経済活動が作動する。「お腹が減る」ということが、この大きな社会のエネルギーになっているのだ。お腹が減ることはコストではない。死んだらお腹は減らなくなってしまうから死んではいけない。この自信をちゃんと持たないといけない。

からだと生活と経済を全部同時に考えないといけない。ここが過渡期か。

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小豆島作品

3月 18, 2016








 

瀬戸内国際芸術祭2016に参加してます。小豆島の草壁港というところです。春会期中は作品に住み込んで鍋をやっています。春会期以降は、アーカイブを展示します。よろしくお願いします。

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小豆島制作4

3月6日


3月7日



3月8日


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